大好きな下北沢バブーシュカさんが今日で閉店となりました。
普段、手軽さからついついTwitterに頼ってしまうのですが、大切な記憶として残したく、ブログにすることにしました。
スタッフの皆さまをはじめ、たくさんの作家さま、支えてくださったたくさんのお客さま。
本当に数えきれないくらいの、出会いがありました。
古い時代のあたたかな建物、可愛いレースのかかった扉、外から覗いた窓の中。
壁や棚に所狭しと並べられた作品や雑貨。美味しいケーキやお料理、かわいい飲み物、店内に流れる愛おしい音楽…
全部、何もかもが大好きでした。
最後の展覧会「さよならバブーシュカ展」が始まり、毎日、お出かけされている方のツイートを目にし…
いよいよこの時が来てしまったんだと、信じたくない気持ちと、誰もが別れを惜しむ言葉にただじわじわと悲しくなり、気持ちのやり場もなく。
建物の老朽化とはいえ、なんであんなに素敵なお店が…と悔しい気持ちにすらなったとき
ふと気づきました。
お店は形としてはなくなってしまうけれど、この場所に確かにあったことが、みんなの心にいつまでもあり続けること。
そうである限り、なくなることはないのだと。
本当に、たくさんの素敵な出会いがありました。
ここでのご縁が、この先につながり、大好きな方たちとこれからも楽しい時間を共有していけること。
下北沢バブーシュカがあった時間を、ずっとずっと繋げていく。それが、本当に幸せなことであり、また、1つの使命のように思うのです。
大好きな壁が、大好きな方々の作品で埋まっている最後の時間。その中の1つとして参加させていただけたこと、言葉にできないくらい有難く、幸せなことでした。
寂しい気持ちの中にも、おひとりおひとりとの出会い、出来事を思い出しながら過ごした期間。思い出の中の皆はいつでも笑っていました。
あのお店で過ごす時間はいつでも本当にあたたかく、大きなテーブルをみんなで囲み、おしゃべりする時間が大好きでした。
お世話になり始めたころ、(こんなところに書くことではないかもしれませんが…)
あまり感情の表現が得意でない私は、「初対面の私を受け入れてくださった…」「何もできないのに、こんなにも優しくしてくださるなんて…」などと、とまどいすらありつつ、時間を重ねてきました。
いつのまにか気持ちもほぐれ、ありのままに過ごせる場所、大好きなみんなに会いに行く、積極的になった自分に私自身が驚きつつ。
感謝してもしきれない、私をやわらかに変えてくれた場所でもありました。
本当に長くなってしまいましたが、アクセサリーをお手にとってくださったお客さま、ご一緒させていただいた作家の皆さま。
いつでもあたたかく迎えてくださったスタッフの皆さま。
このお店で出会うことができた大好きな友人たち。
そして、ご縁を繋いでくださったかわい金魚さんへ、言い尽くせないほどの感謝を。
本当にありがとうございました。
そして、お疲れ様でした。
またいつか、どこかでお会いできますように。
平成30年8月19日
スパイス一匙